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 平素、会員の皆様には埼玉県トラック総合教育センターの運営におきまして、ご支援とご高配を賜り厚く御礼申し上げます。開所より17年が経過しましたが、会員の皆様と関係各位の方々のご協力により多くのドライバー、また受講生にご利用頂いております。
 会員自らがドライバーに対する安全教育・人格形成・安全意識の向上を図るための施設と設備を確保する、また『自分の会社・業界は自分で守る』という発想から当教育センターはスタートしましたが、現在においても事業の重点目標に掲げております。
 当教育センターは各種走行コースを利用して、実体験型の運転技術向上が図れるものとなっております。研修内容は交通事故を防止するために留意すべき事項について実践的な体験ができ、車高・視野・死角・内輪差を理解し、よりトラックの構造上の特性が把握できる研修を提供しております。
 また、貨物自動車運送事業用運転者に対しての適性診断が義務付けとなり、平成16年10月には国土交通省より初任診断・適齢診断実施機関としての認定を受け、早々に診断を開始しました。年々、診断をご利用される方が増加し安全の確保に役立てて頂いており、改めて安全教育の大切さを感じております。
 平成20年6月には、研修用コースを拡張するとともに、中型・大型免許の取得練習ができるS字・屈折コースを新設し、平成22年9月から中型・大型トラックの運転習熟体験研修を開始いたしました。現在、敷地面積は約2万2607平方メートル、コース面積は約1万2638平方メートルとなっており周回コースと長い直線コースを備え実技研修の充実と強化を図ると同時に、安全性と機能性も大幅に向上させております。
 その背景には、運転免許制度改正後の中型・大型免許区分が設定されたことによる若年者の中型・大型免許の取得者数が減少しており、迅速に対応しなければ将来の若年ドライバー不足が懸念されるからです。将来に向けて安定的な輸送力を確保することが若年労働者の不足から困難になる状況下においても、安全な輸送サービスの持続的継続は貨物自動車運送事業者にとって重要なことです。
 さらには、自動車運送事業の安全を確保するため、各事業者に対して運行管理者の一般講習の受講を求めているなかで、『業界の安全は自分で守る』という発想から、本年度、一般講習・基礎講習の業務実施者として認定を受け、受講しやすい環境を作り平成26年度より講習機関としてスタートすることになりました。
 今日の物流の主役はトラックであり、貨物の安全・安心・確実な輸送は、トラック運送事業者に課せられた社会的使命といえます。『経営責任』『安全確保の責任』『社会的責任』において事故は絶対に起こしてはなりません。しかし近年、業界が直面する課題は貨物自動車の関係する重大事故のみならず、ドライバー不足・燃料高騰・環境対策など多岐にわたり、この経営危機の状態を乗り越えることが急務の課題となっております。

 一般社団法人として新たなスタートを切りましたが、業界の安全確保と総合的な危機対応が貨物自動車運送事業の健全経営につながるものと確信しております。
 当教育センターの安全教育施設をご利用いただき今後の交通事故防止と会員皆様のご清栄をご祈念申し上げますとともに、当教育センターの研修・適性診断に倍旧のご理解とご支援並びにご協力とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 
     
 
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