Issued: 01/25,2003

■ なぜにスリークライト取り付け?
スリークライト(Sleek Light)とは、FD3S(RX-7)用にRE雨宮が製品化しているヘッドライトユニットです。デザイン上の特徴であるRX-7のリトラクタブルヘッドライトを非リトラにし、固定ライトとしてしまうキットです。標準では2灯のヘッドライトが、ハイビームとロービームが独立して4灯になります。
リトラクタブルヘッドライトには、支持する方とそうでない方がいらっしゃるのは当然のこととして、今回(2002年6月のこと^^;)自分の車のヘッドライトをスリークライトにしてしまうことに踏み切りました。
理由は、
助手席側のリトラクタブルヘッドライトのモーターが機能しなくなってしまったから
です。(爆)
”だったらリトラのモーターだけディーラーで買ってくればいーじゃん”というツッコミは当然あるとして、なぜに固定ライトにしてしまうのかという大義名分は、前のFC3Sのリトラクタブルヘッドライトのモーターも3回ほど壊れており、交換してもそのうち運転席側がまた壊れちゃうんじゃないかと考えたこと(つまり、メンテナンスフリー化を狙った)なんですね。
いやぃゃ、カッコイイからという本音が見え隠れしているのは気のせいです。(笑)
ちなみに、リトラのモーターはマツダのディーラーさんにて片方3〜4万円なんだそうなんですが、RE雨宮のFD3S SLEEK Lights kit (H11 TYPE)は138,000円いたします。(^^;)
■ 取り付けに際しての懸念
ところで、なぜに部品を取り付ける程度でこのようなページを書こうかと思い立ったかというのは、自分で取り付けるときに下調べしたときに、加工についてたいして説明されているページが当時(2001年末〜2002年初頭頃)無かったからです。(^^;)
DIYでなんとか工作できないかと考えている人に少しでもお役に立てればと、検索エンジンの威力をあてにしつつ書いておくこととします。(笑)
話を元に戻して、スリークライトを取り付けることに関してはいくつかの懸念事項がありました。
- 車検が通らないと言われていた
- ライトがポップアップしないので当然ロービームの照射角が狭くなり、結果非常に暗いと言われていた
- 運転者からは暗いのに、対向車からは眩しい(レンズカットが良くない)と言われていた
- 車体の一部を切断せねばならず、一度加工するとリトラクタブルヘッドライトに戻せないという噂もあった
どの項目も固定ライト化に関しての流言飛語ですが、このような話を聞くと導入に躊躇してしまうのも当然。
一つ一つ検証してみると、
- 車検が通らない -> 暗いため一定の照度に達しない(要するに保安基準適合外)。
- ロービームの照射角が狭く暗い -> いたしかたない部分。
- レンズカットが良くない -> スリークライトキットに用いられているヘッドランプユニットはフォグランプ用のようで(噂では)、このため必要外の範囲も照射してしまう。
- 車体の一部を切断 -> ライトの奥行きが車体と干渉してしまうため、ライト固定部分をぶった切る必要あり。
- 一度加工するとリトラクタブルヘッドライトに戻せない -> 戻せる模様。だが車体の骨の部分をカットするので、強度的にはちょっと疑問。
というのが、頑張って下調べしたり噂話を聞いたりした上での結果でした。
ところが、2002年1月のTOKYO AUTO SALONのRE雨宮のブースにて、参考出品と言うことで”新型スリークライト(保安基準適合)”というものが展示されているのを見て状況は変わりました。ヘッドランプユニットの形状が変更され、光軸調整用のネジもついており、確認のため現場にいた雨宮氏に質問したところ、明らかに上記懸念事項の対策をクリアしたものであることが分かりました。(^^)v ただし、車体ぶった切りはやはり避けられないとのこと。(--;)
市販されるのはいつ頃ですか?と続けざまに聞いたところ、「3月頃ですかね〜」という返事。
そして私はすでに機能しなくなった助手席側リトラを常時開けっ放しにしながら、新型スリークライトが発売されるその日を待ったのでした。(^^;)
■ ついに到着!新型スリークライト
ところが、待てど暮らせどRE雨宮から新型スリークライトが発売になるという情報はありません。電話で確認してみると、量産するに際して製造工程上の問題ありとのことで、製品化が遅れているとのことでした。そうこうしているうちに季節は春になり、桜も散り、ゴールデンウィークも開け、かなり取り付けの気合いも萎え萎えになりかけて来た頃の6月16日、ついに.....
|
|
こんな状態で箱に入ってご到着。
|
キタ━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━!!!!
”RE雨宮”のロゴの入った箱がついにやってきました。(^o^)
思えば長かった昼間でもリトラ上げっぱなし状態(汗)。でもこれでもうそんな事態ともおさらばさ!突貫工事で頑張って7月7日に間に合わせるぜ!!(謎)
ではでは、内容物のチェックと構造の理解を進めることとします。(^-^)
|
内容物その1。ライトユニットとFRP製のライトシェル、奥側にあるのはアクリル製のライトカバー。青いのは保護フィルムが貼ってあるためです。 ライトユニットとライトシェルは左右が間違ってます(汗)。少し径の大きい方がロービーム用で、外側に配置されます。
|
|
|
|
内容物その2。ハーネス類とリレー、ライトユニットの固定金具。
|
|
|
|
取説とシーリング剤、その他ショートパーツなどなど。結構充実してます。
|
|
|
|
主役のライトユニット。光軸調整のネジがついています。ハイビーム用のライトは少し前方にオフセットされています。
|
|
|
|
ライトユニット裏側から。バルブはOSRAM製H11/55w。H11って何?って自動車用品屋にも売っていないようなバルブですが、新しい規格のようです。国産車でもフォグランプに使われてるくらいで、アフターパーツとしてはハイワッテージも何もまだ売られていないようです。(2003/1現在)
|
|
|
|
ライトシェルに固定金具を仮組みしてみました。金具類はステンレス製です。
|
|
|
|
ライトシェル裏側はこんな感じです。結構複雑な形ですが、必要ないところはぱさっと無い構造です。
|
|
■ 塗装、下準備
とりあえず無塗装状態で買ってしまったので、塗装をしないことには始まりません。
全体はボディと同色の黒、光が通るところはつや消しブラックにしました。ただ、よく考えたら光が通るところ以外はボンネットを閉じてしまうと全く見えないので、最初からつや消しブラック一発で全体塗装してしまって良かったと気がついた頃には後の祭り(笑)。
塗装のために用意したものは、
- サンドペーパー(荒目〜超細目、番数にして100〜1800まで5種類くらい)
- パテ(元々ある細かい凹凸を埋めるため)
- シリコーンオフ(塗装面の脱脂剤)
- FRPプライマー
- 塗料(マツダPZ、つや消し黒)
- 研磨材(コンパウンド荒目〜超細目、下地処理から仕上げまで用途に合わせて)
- 布団乾燥機とダンボール箱(簡易焼付塗装ブース)
です。DIY塗装についてはかなり素人なので、もっと詳しいところを参考にしてください。(^^;)
|
|
下地処理は省略しますが、塗装中の一コマ。部屋のじゅうたんの上なのは決して部屋で塗装しているわけではなく、梅雨の間、外で塗っては部屋の中に持ち帰って乾燥の繰り返しをしていたからです。
|
|
|
|
こんな風に箱を台にしてかさあげして、板の上に新聞紙を張ったものを置いて塗装してました。あんまり低いところに置くと、知らぬ間に埃がどこかから飛んできて塗装面にくっついていたりします。
|
|
|
|
横から塗装をするときに、そのまま板の上に置いたのでは塗料が回り込んでべったり板と張り付いてしまうので、新聞紙を折り畳んだ座布団を下に敷いてちょっとだけ浮かせています。
|
|
|
布団乾燥機を利用した簡易の焼付塗装ブース。(^^;) 上から熱風を入れて下のスリットから排気する構造。ガムテープを適度に貼って温度調節。(^^;) 当然、乾燥中は蓋をガムテープでぴったり閉めます。というか良い子はマネしないでね的な技なのかも(汗)。部屋の中が溶剤臭くなりますので、よく換気&家族への説明を行ってください。(笑)
|
|
|
|
排気している下のスリットに温度計をさらして温度を測定したところ、だいたい55〜57℃くらいでした。これなら溶けることも火がつくこともなさそうです。(-o-;)
|
|
|
|
つや消し黒を塗装するために周りの部分をマスキング。実はボンネットを閉めてしまうとこの部分以外は人目に触れないので全体をつや消し黒で塗っても良かったのですが、結果として周りを艶ありにしたことがアクリルカバーとの密着をちょっとだけ良くしたのかも、と自分を納得。
|
|
|
|
ライトシェル脇のネジは、実は車体側に突っ込むだけの構造でナットでは留めません。ここで一工夫。RE雨宮の取り付け説明書にはないところですが、剥き出しのネジをちょっと熱収縮チューブで加工しておきました。これでネジの外側は弾性のある樹脂で覆われたことになり、多少振動しても車体側にガリガリ干渉するということはなくなるはずです。
|
|
|
|
艶ありの所を磨いて塗装工程完了。って磨かなくても(以下略)
|
|
以上でだいたい塗装までの下準備は完了。会社から帰宅してから夜中にこそこそ塗装するということを繰り返していたので、結局1週間くらい掛かっちゃいましたね。(^^;)
■ 車体側加工、取り付け
それではいよいよ車体への取り付けです。
その前に、さも当然のようにさらりと書いちゃってますが、だいたい次のような工具を揃えておいてください。
- 一般的なハンドツール一式(ドライバー、ペンチ類、ソケットレンチ等)
- 電動ドリル一式、ドリルの刃とポンチも忘れず。
- ディスクグラインダー、切断用・研磨用ディスク数種類。
- 棒ヤスリ数種類
最近では深夜営業系ディスカウントストアやホームセンターで安い電動工具が出回っていたりしますので、お手持ちでない人は揃えておくとすごく楽です。私の場合、最初から高級品に手を出して持て余してもしょうがないなと思い、電動工具は安めのものです(どちらもホームセンターで\3000程度のもの)。あと100円ショップの工具コーナーでも使える工具が結構出ています。ヤスリ関係は半消耗品なので助かります。自動車整備関係の工具は精度が良くないものを使うとネジをなめてしまったり作業性が悪かったりあまりいい事がないのですが、最近の安い工具はそこそこ精度も出ているから(10年ちょっと前と比較しての話ですが^^;)少しは頼りになります。
加工に際しては、リトラクタブルヘッドライトASSY、エアクリーナー、バッテリーなど周辺のものを取り払います。
|
|
車体側の加工場所。赤丸の位置の穴を縦長に加工していきます。細めの丸棒ヤスリでこりこり削って大きくしました。
|
|
|
|
問題の切断場所(マスキングテープを貼ってある部分)。RE雨宮の取付説明書によると、ずばりこの部分をばっさり切断せよとのことです。でもなんとか少しでもフレームを残すことを考えます。
|
|
|
|
ライトユニットからステーを外し、ひとまず切断部分にあてがってみます。これで切らなければいけない部分がはっきりするので、切断部分を下書きできます。
|
|
|
ディスクグラインダーとヤスリを使って下書きのライン通りに取り付け部位を加工。ここまで削り込むと別にこんなことしなくてもRE雨宮の指示通りにばっさりカットで良かったのかも知れません。(汗) でも加工の仕上がりは十分自己満足を満たすレベル。(笑) ちなみに、ライト内側にも固定用の穴を3ヶ所開けなくてはいけないのですが、これはライトシェルをはめてみてあらためて穴位置を出すことにします。
|
|
|
|
車体を激しく削ってしまったからには、その場所をちゃんと錆止め処理しないといけません。タッチアップでぺとぺと塗るのが面倒臭かったのと、塗装で使った缶スプレーがまだ余っていたので、マスキングしてずばっと塗装。
|
|
|
|
ライトユニットを仮留めして不具合がないか確認。この時ハーネスも配線してしまいます。
|
|
|
とりあえず形にはなりました。まだアクリルカバーの青い保護フィルムが貼りっぱなし。(^^;) このあと、細かく各部のツラを合わせるべく少しずつずらしていきながらぴったりの部分を探したり、光軸を合わせたりしました。ライトシェルとライトカバーの接着にはブチルゴムを一周巻いて、その隙間にシーラントを埋めて接着でした。日が暮れちゃったのでとりあえずここまで。(^-^;)
|
|
で...作業してから公開するまでの期間が半年もかかってしまったってのは、我ながら自分の怠慢度合いにビックリ。(^^;;;;;;

Burny研究所のメニューに戻る。
トップメニューに戻る。